畑地かんがいの概要について

更新日:2025年11月27日

事業の目的

畑地かんがい事業は、霧島連山に囲まれた小林市、えびの市、高原町の西諸地区に広がる農地を潤すために始まりました。

西諸県地区は、宮崎県南西部に位置し、火山性特殊土壌であるシラスに覆われた台地に位置しており水はけは良いものの保水力がなく、干ばつの影響を受けやすく、天候頼みの不安定な農業経営を強いられていました。

このため、農業用水の安定供給を図り、農業生産性の向上と農業経営の安定を図るために国営西諸農業水利事業に着手し、大淀川水系岩瀬川に浜ノ瀬ダムを建設し、新たな農業用水を確保しました。

事業の仕組み

西諸地区畑地かんがい事業は、小林市、えびの市、高原町の3市町の各受益地へ送水し活用する事業となり、規模が大きいため国営事業と県営事業に分けて進めています。

  • 国営事業とは浜ノ瀬ダムの建設やダムからファームポンドと呼ばれる貯水槽へ配水を行う幹線水路や支線水路等の工事となります。令和元年度で工事は完了しました。
  • 県営事業とは国営の幹線水路から地域へ配水するための幹線水路や農地へ配水するための支線水路、農地の区画整理や給水栓の設置等の工事となります。現在継続中です。

関係市町

小林市 えびの市 高原町

受益面積(※小林市)

受益面積
小林市
普通畑 1,950ヘクタール
樹園地 150ヘクタール
水田 490ヘクタール
合計 2,590ヘクタール

 

総事業費(※国営事業)

695億円

事業工期

工期
国営事業

平成8年~令和元年(完了)

県営事業 継続中

 

主要施設(※西諸地区全体)

主要施設
浜ノ瀬ダム (有効貯水量:7,500千平方メートル)
幹線水路 61.9キロメートル
支線水路 114.4キロメートル
揚水機場 9カ所
ファームポンド 25カ所

その他

農地の区画整理

畑地かんがい事業の実施に併せて、不整形な農地の区画整理、用水路や排水路、農道、暗渠排水などを総合的に整備し、大型機械の導入や水田の汎用化を可能にし農業の生産性を向上させます

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この記事に関するお問い合わせ先

経済建設部 農業振興課

〒886-8501
宮崎県小林市細野300番地 小林市役所 本館2階

電話番号:0984-23-0300
ファックス:0984-23-0334
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