「こころ」の健康
“ストレス社会"と言われる現代。仕事や学業に対する不安や不満、家族や職場の人間関係、経済的な不安や健康上の問題など、多くの人が何らかのストレスを抱えています。
うつ病などのこころの病気は、このようなストレスの蓄積が原因とされています。はじめは小さなストレスでも、毎日の生活の中で蓄積していくことで、気付かないうちにこころの健康を脅かすことになるかもしれません。
統計データでみる小林市の現状
小林市の自殺死亡率の推移
国や県と比較して、小林市の自殺死亡率は高いことがわかります。

自殺死亡率の推移
年代別の自殺者の割合
70歳以上の自殺者の割合が多いことがわかります。

年代別の自殺者の割合
自殺死亡者の同居人の有無別状況
小林市の自殺者の同居人の状況を見てみると、「同居人あり」の方が多いことがわかります。

小林市の自殺死亡者の同居人の有無別状況
自殺者の原因・動機について
自殺の原因・動機をみてみると、「健康問題」が多いことがわかります。

令和4年度小林市の自殺者の原因・動機別自殺者数
こころの病気はだれもがかかり得る病気です
「自分には関係ないこと」と思っている人でも、慢性的な疲労や不眠、肩こりなどの身体的な症状があれば、それはストレスが原因かもしれません。まずは1日の生活を振り返り、こころの健康状態に目を向けてみましょう。
最近、こんなことはありませんか?
- いつも疲れていると感じる
- 人付き合いがおっくうになる
- なかなか寝つけない
- 自分は価値のない人間だと感じる
- 何事にも興味がわかず、楽しいと感じられない
- 食欲がない、急激にやせた
- 飲酒量が増えた
- 異性への関心や性欲が低下している
- 集中力や判断力が低下している
- 遅刻や欠勤が増えた
- 仕事の効率が上がらない、ミスが増えた
これらは、うつ病の可能性が疑われる特徴的な症状です。
症状が、2週間以上続く場合は、専門の医療機関へ相談しましょう。
うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下などを代表的な症状とするこころの病気です。また、うつ病は自殺に至る恐れのある病気です。
うつ病が進行すると、「消えてしまいたい」「生きていても仕方がない」などと自殺を考える傾向が現れてきます。うつ病は、早期に発見し治療を開始すれば回復の可能性が高い病気ですが、本人が病気に気づくことは難しいため、周囲の人が異変を見逃さないことがとても重要になります。
ゲートキーパーとは
「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば「命の門番」とも位置付けられる人のことです。
身近な人に、不眠・食欲がない・笑顔がなくなった等、いつもと違う様子があったら、何か悩みがあるのかもしれません。そんな、気になる様子を感じたとき、まずは「声かけ」が大切です。
小林市では、どのように声をかけたらよいか、その方法などについて「ゲートキーパー養成講座」を実施しています。詳細は、健康推進課まで問合せください。養成講座で一緒に学びませんか?
小林市で実施している活動について
こころの健康サポーター
現在、小林市では「こころの健康サポーター」として、スーパー等での傾聴活動や、自殺予防PR活動等を実施しています。「こころの健康サポーター」は、傾聴講座・ゲートキーパー養成講座等の研修を修了した方のうち、小林市長の委嘱を受けた方で構成されています。
小林市こすもす家族会
精神障がい者とその家族が、普段の生活の中で感じている悩みや苦しみについて、共に話し傾聴する癒しの場として、毎月家族会を開催しています。
日時:毎月第2水曜 13時30分~15時30分
場所:小林市市民活動センター会議室(旧商業高校跡地)
断酒会
お酒をやめたい方やその家族の方が活動している会です。自分自身の問題や経験について話したり、他の人の経験、家族の思い等を聞く場となっています。
日時:毎月第4土曜 19時30分~21時30分
場所:小林市中央公民館
相談窓口
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部 健康推進課
〒886-0007
宮崎県小林市真方89番地1 小林市保健センター2階
電話番号:0984-23-0323
ファックス:0984-23-0325
お問い合わせはこちら
- このページについて、皆さまのご感想をお聞かせください。
-
更新日:2024年01月31日