SHO CREATES

更新日:2022年06月10日

SHO CREATES 池上 翔 氏

動画で地域を盛り上げたい。それぞれの奥に秘めた「思い」を伝えるために動画を作る

―数々の素晴らしい動画を制作されていることは小林市内でも有名ですが、改めて、どのような事業をされているのか教えてください。

動画の撮影はもちろん、「なぜ、動画での発信が必要なのか」というところから「どういったものを作るか」など、企画から撮影・編集、そして、公開するところまで、お手伝いさせていただくような事業をしています。

東京などにも映像制作をしている仲間がいて、そこから仕事を受けたり、地元の事業者から依頼を受けたりしています。主に県内で活動していますが、いろいろなところから点々と仕事をいただいていますね。

―他にはどんなことをされていますか?

最近はゲストハウスを始めたり、「ニシモロメディア『ピ』」という、地元に向けたブイログのような情報発信も行っています。

―主なお仕事は動画撮影なのですね。

そうですね。

最近はSNSやスマホも当たり前で、どこでも動画を見られるようになり、「動画の需要は増えているんだなあ」と実感しています。

ただ、本質は動画の奥にある「伝えたいものがある」というところだと思いますので、発信したい人の思いをうまく伝えるお手伝いをしているというスタンスで動画を作っています。

テクノロジーや流行が変わったら、もしかしたらやることは変わるかもしれないですけど(笑)。

―現在、小林市で活躍されていますが、以前は?

長い間、東京でスマホのアプリなどWeb関連の事業開発部で仕事をしていました。

4年前に小林市にUターンで帰ってきて、地域おこし協力隊に着任しました。そして、3年の任期を終え、独立して動画制作を行っています。

―帰ってくるきっかけは何だったのでしょう?

何か一つ“これ”ということはなく、東京での暮らしに限界を感じていたと言いますか。

もちろん、楽しいこともたくさんありましたが、失敗もたくさんしました。そして、いろいろ将来を考え直すタイミングで、「一度地元に帰りたいな」という思いが強くなった感じですかね。

―現在、地域の活性化に尽力されていますが、東京にいる頃から地元への思いは強かったのですか?

帰ってきていろいろな人と関わったり、地元で頑張っている友だちと会ったりする中で、少しずつ地元への愛着が芽生えてきた感じです。

地域おこし協力隊に着任してから自分のまちのことを知っていき、いわゆる地方創生のような活動を意識するようになりました。

それまでは、年に1回か2年に1回程度、「実家に帰る」くらいの心持ちで帰省していて、まちのことも全然知りませんでした。

―地元で活動する上で、大切にされていることはありますか?

もちろん、まちのため、家族や友達、またその子どもたちのため、そして、その将来のためなど考えることもあります。でも、回りまわって自分が楽しいと思える場所で暮らしていたいなという思いが強いですね。

自分が楽しんでいると周りも楽しくなりますし、そんな大人を見て、子どもたちに良い思い出ができ、「将来帰ってこようかな」と思ってもらえるのでは、と期待しています。

自分らしく楽しく生きられる場所で、仲間と喜びを分かち合いながら、未来を創る

―動画制作や情報発信を通じて、いろいろな方と関わる機会があるとのことでしたが。

本当に勉強になることが多くて、たくさん影響を受けています。

地元で農業を営んでいる同級生の、その持っている信念に心を打たれることもあります。

本気でまちのことを思って事業を行っている方々は、自然とそこに住む地域の人のことを思って活動している人がすごく多いと感じています。

おそらく、田舎や地方というのは、相手の喜ぶ顔が分かりやすく見えますし、自分のやっていることがすぐに反映されます。ですから、すごくやりがいを感じやすい場所なのだと思います。

―良い影響を受けられているのですね。それで、どんな変化がありましたか?

東京にいた頃とやっていることはもちろん全然違いますし、生活スタイルも違います。それどころか、感じているやりがいも、お金の使い方一つ取っても、全て違うんですよね。同じ人間なのに。

地元だからこそ、昔に戻ると言いますか、改めて自分を知り、リフレッシュして活動できているように思います。

「地元のために」

と言っていますが、自分が楽しいというのも含めて、地元に対する自然な愛着なのかもしれないですね。

―住む場所によって、価値観が変わるのですね。

昨今、いなかに移住する風潮が高まっている気がしますが、個人的には、自分が「楽しい場所で生きている」と言えるならどこでも良いのではないかと思います。

東京にいてもやりがいは感じられますし、仲間だってできます。

私は、今は地元がすごく好きで、「ここで活動していきたい」という思いが強くあります。

しかし、いつここを出ていくことになるか分からないですし、それぐらいの心の余裕と言いますか、軽さがあるからこそ、いろいろ活動しやすいのかもしれません(笑)。

―ずっといてほしいです(笑)。今後の展望は?

地元に特化したエンタメコンテンツで、周りの人と楽しく地元を盛り上げていきたいですね。

すごく尖った、一部の人にしか分からない、ニッチなんですけど、関わった人たちがすごく楽しそうにしているというようなコンテンツを作り続けていきたいと思っています。

それこそ「ニシモロメディア『ピ』」の「ピ」も、西諸弁で“とげ”という意味なんですけど、そこで方言の歌を作ったり、ブイログのような形で情報発信をしたりしています。

―楽しみにしています。最後に、「働く」とは?

「働く」ことは、自分の人生を自分らしく生きるための途中の道という感じですね。

自分が「何をしたいか」、「何ができるか」、「誰のためにそれをするのか」、「どうしてそれをしたいのか」など、本当に考えるんですよ(笑)。

それがまさに「生きる」ということではないかと。

人生とは、生きがいやアイデンティティを探して見つける旅みたいなものだと思うのです。

今までの経験などを全部踏まえて、今やりたいこと、やれることをやって、また、これから先、自分がどうなっていくかを見たいですよね。

その時に、仲間や地域の人たちなどみんなで喜べるような結果が出て、それを分かち合えると良いですね。それがまた未来につながって、自分のためにもなると思うのです。ですから「働く」とは「生きる」ことと同じなのだと思います。


この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 地方創生課

〒886-8501
宮崎県小林市細野300番地 小林市役所 本館3階

電話番号:0984-23-1148
ファックス:0984-23-6650
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