株式会社みつばシステム

更新日:2022年06月13日

株式会社みつばシステム 代表取締役 中島 大介 氏

人の縁が転機を生む。地元に支店を作った理由とは

―可愛い社名ですね。どんなことをされているのですか?

Webのシステムでしたら、何でも作ります。

その中でも、ECサイトという販売のシステムが多いですね。AmazonやYahoo!ショッピング、楽天市場などが有名ですが、小さい規模の物も作っています。

他には、在庫管理や商品管理、従業員の勤怠管理など、「フルスクラッチ」という手法で、会社ごとにオリジナルのシステムを作成しています。

―会社を始めるきっかけは?

 元々、実家が自営業で、高校卒業後、経営や経理の勉強をしました。そして、整備士の勉強のため、名古屋にある会社に入ったのですが、そこの社長が「独立したら?」と言ってくださったのがきっかけです。独立して最初の数年は、その会社から仕事を頂くなど、何かと手伝ってもらいました。

―社長に背中を押してもらったのですね。では、社名の由来は?

その社長が「三つ葉でも四つ葉でも良いから、早く社名を決めなさい」と仰ったので、「じゃあ、『みつば』にします」と軽い気持ちで決めました(笑)。

でも、創業メンバーが裏方気質の者ばかりだったということもあり、「企業が伸びて大木になっていく下でどこにでも群生して、他の会社を見守っていく」、三つ葉のような存在、良いな、とすごくしっくりきました。

―『みつば』に深い意味があったのですね。本社は名古屋ですが、なぜ小林市に支店を作られたのですか?

私は、小林商業高校の出身で、高校時代、周りに優秀な人が多かったと記憶しています。名古屋など他地域の高校生と交流する機会があり、授業の内容や取り組む姿勢などを見ていて、地元の人を雇用した方が自分の理想の企業像に近付けられるのでは、と感じていました。

そこへ、宮崎県の企業誘致関係で懇意にしている方からお話を頂いたというわけです。

それに、名古屋よりもエンジニアを探しやすいんですよ。

―名古屋より? 意外ですね。

以前、リクルートなどの求人検索サービスに登録している人材の分布調査をさせてもらったのですが、希望する人材が名古屋より宮崎の方が多かったのです。そこで、宮崎に一度来てみようと思いました。募集のターゲットは、小林に通える範囲の宮崎県全域です。

―実際に小林市に支店を作ってみて、いかがですか?

小林は地域のポータルやWebなど、コマーシャルが強く、昔より認知度は高くなっていると感じています。その反面、地元駅周辺は、私が学生の頃よりも少し寂しいな、とも感じています。

ですから、昔のように、駅周辺に気軽に人が集まるような環境作りに、少しでも貢献できたら良いなと思っています。

やりたいことを事業につなげる。「人が楽をする」ため、IT開発を続ける

―どのような会社にしたいですか?

皆がやりたいことをやって、結果それが仕事につながれば良いですね。それで、誰かが喜んでくれて、事業として成り立っていく、という会社を目指したいと思っています。

―やりたいことが仕事になれば、楽しいでしょうね。

昨今、「趣味の時間を大事にしよう」、「残業時間を減らそう」などと言われていますが、それは根本的に仕事が楽しくない前提ですよね。

「仕事以外で自分のために時間を使おう」という風潮になっていると思うのですが、仕事をしている時間は人生の中で一番長いと思うのです。

そこを「しんどい」、「苦しい」と思うより、楽しく仕事をしたり、やりたいことを仕事にしたりして、時間をうまく使っていけるようになれば良いなと思います。

―そのための環境作りは何かされていますか?

入社後に社員教育として、基本的なWebの知識などをつけてもらうため、学校に行ってもらっています。

とにかく、少人数の小さな会社ですので、自由が利きますし、何でもできる会社です。

後は、コロナ禍で今はできませんが、皆で社員旅行に行ったり、よく会食に行ったりしていました。

―働きたいという人がたくさんいそうです。雇用についてはどのようにお考えですか?

新卒の雇用も考えています。宮崎県は、県外への就職率がすごく高いのです。いったん県外に出ていろいろ勉強して戻ってきてくれる人たちも多いと思うのですが、県外にしか就職先がないのはもったいないな、とも思います。また、せっかく県外で勉強して帰ってきても生かせる仕事がなかったり、選択肢が限られていたり、というのもかわいそうだな、と感じています。ですから、もっといろいろな事業があって、就職の選択肢が広がり、やりたいことがやれるような環境になると良いなと思っています。

―今後、地域の活性化にも一翼を担ってくれそうです。

実際、名古屋から一人、小林の店舗の従業員として移ってきた子もいます。名古屋と宮崎の店舗、望めばどちらでも勤務できるというのも魅力だと思います。「ちょっと都会で働いてみたいな」、「ちょっと田舎でのんびり働いてみたいな」など、お互いに行き来したり交流したり情報交換したり、その場所でないと学べないこともあると思うのです。その第一歩として、小林が成功したら次は福岡、その次は東北と、徐々に増やしていきたいなと思っています。

―拠点を少しずつ増やして、最終的には?

全国制覇をしたいですね。弊社のシステムが47都道府県に一社は入っている状況をまず作りたいです。その次は、世界制覇。最終的には、宇宙開発、やりたいですね。夢があるし。一気に遠くまで行けるようなシステムが開発されたら、地球以外に住んでみたいですね。

別の惑星のオフィスとかあると良いですよね(笑)。

―スケールがとても大きいですね! そのモチベーションはどこから湧いてくるのですか?

「やりたいことだけやっている」だけです。多分、仕事が好きなのだと思います。そして、物作りが好きなんです。お客様との打ち合わせで問題解決の提案をさせてもらうとします。その成果が出て、お客様から「ありがとう」と言ってもらえたり、実際数字として結果が出てきた時、「嬉しい」、「やったぞ」という思いの積み重ねが癖になると言いますか。それを目指して、やりたいことをやっているだけですかね。

―最後に「働く」とは?

「人が楽をすること」が働くことだと思います。

昔、「人が楽をするために動くことが、働くことだよ」と言われました。

「自分のため」と言って動く人は、だいたい儲かっていないと思います。

そこを理解して動く人や、他人のために動いたら儲かるんだ、と分かっている人も儲かっているし、他人のために動くことが好きな人も、やっぱり良い結果になっている気がします。


この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 地方創生課

〒886-8501
宮崎県小林市細野300番地 小林市役所 本館3階

電話番号:0984-23-1148
ファックス:0984-23-6650
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