エヌグラント株式会社

更新日:2022年06月13日

エヌグラント株式会社 代表取締役 永野 叶絵 さん

まちの活気と、人々の笑顔のために。小林の内と外をつないで、創り出す賑わい

―紺と白のコンテナを重ねたスタイリッシュな建物ですね。どのような事業をされているのでしょうか?

こちらは『HALO HOTEL(ハローホテル)』というビジネスホテルです。もう一つ、フランチャイズで『京都伊三郎製ぱん』という100円パンのお店を運営しています。

―『HALO HOTEL』のこだわりはどのようなところですか?

お客様にぜひ飲みに行っていただきたいという思いで、小林の繁華街『仲町』に近い立地にこだわりました。

小林のおいしいお水と食材を使った朝食もおすすめです。ご飯もお味噌汁も本当においしいですし、食堂から見える霧島連山も絶景です。

また、建物がコンテナでできているので防音性が高く、ベッドも高品質にこだわっているので、ゆっくりお休みいただけると思います。

―それは一度泊まってみたいです! 事業を始めたきっかけは何でしたか?

小林に市外や県外の人がもっとたくさん来て、小林の人たちと交流を深めることによって経済が回ると良いな、という思いがありました。そういう方々が泊まれるようなホテルを作るために、会社を立ち上げました。

―ホテルはどのような形態なのですか?

シングルルーム主体のビジネスホテルです。

小林のホテル市場に関する明確なデータが全くなかったものですから、憶測で始めたのです。おそらくビジネスで使う方が多いのではないかと、旅館や観光ホテルではなく、シングル仕様にしました。

―では、『京都伊三郎製ぱん』の運営に乗り出したきっかけは?

ホテルを実際に利用するのは市外や県外の人で、あまり小林の人に対する貢献度を感じられずにいました。ちょうどホテルの開業と同時期に、『京都伊三郎製ぱん』の都城店がオープンしたのですが、そこがすごい賑わいで。この賑わいが小林のまちの中にできたら「小林の人たちに喜んでもらえるかな」そして、「自分たちもワクワクするかな」と思い、一年くらい前にアプローチして準備してきました。

得をするより楽しみたい。これからの小林でできることを、地元を愛するスタッフと共に

―小林で起業したいという気持ちはずっとあったのですか?

いつの間にか会社の代表になっていた、という感じです(笑)。小林は心地よくて好きでしたが、まちが好きというより祖父母や家族が好きで、帰ってきて何かするとか、そういうことは全く計画していませんでした。

―そうだったのですね。何がきっかけだったのでしょう?

起業する以前は県外の会社で、いろいろなことに挑戦させてもらえていたので完全燃焼しました。振り返ると「もう少し効率よくできたのでは」と思うこともありますが、当時は精一杯で疲れ切ってしまって、地元に戻る決断をしたのです。その時は、まさか、こんなに劇的に人生が変わるとは思ってもみませんでしたが。

―帰郷が転機となったのですね。短期間で事業を展開した永野さんのモチベーションは何でしょう?

例えば「これをすれば売り上げは堅いな」というような得の勘定よりは、多少損しても大変でも「ワクワクする」、「きっと楽しいだろうな」というような、楽しさの勘定が今のモチベーションです。パン屋にしても、小林の人がこんなにたくさん来てくれるのだと感動しました。それもまたモチベーションになりましたし、その時々でいろいろなところからモチベーションを見出せている状態はとても恵まれていると思っています。

―永野さんの「楽しい」が従業員の方々にも伝播すると良いですね。

そうですね。スタッフたちが、働いている時間を楽しいと思えたり、向上心が持てたり、「もっとこんなことをしたい」と、新しい自分の夢を見つけられたりすることを、会社として大事にしたいと思っています。

―働く環境が重要になりそうですが、どのように環境づくりをされていますか?

社員でもアルバイトでも、言いたいことが言える環境にするため、面談を取り入れながら、要望や希望、問題点などにすぐ対応できるような雰囲気づくりを心がけています。また、弊社は週40時間のシフト制勤務で、比較的プライベートの時間が作りやすいと思います。他には、接遇マナーの研修をしたり、コロナ禍でなかなか会食ができないので、少しでも喜んでもらおうと、クリスマスプレゼントやケーキなどの贈り物をしたりもしました(笑)。

―とても働きやすそうです。では、将来のビジョンなどはありますか?

始めることより大変なのは、現状を維持していくことだと最初の1年間で痛感しました。それでも新しいことに挑戦し、それをしっかり維持していく、ということをし続けたいと思います。何をするかは時勢に合わせていくことになると思います。

そして、雇用が増えて、携わるみんなが「小林を盛り上げるためにはどうしたら良いか」を常に頭に置きながら仕事ができる、地元愛の強いメンバーになっていくと良いですね。

―会社として、それはとても強みになりますね。

これから先、働き方が変わっていく中で、私ども会社も『選ばれる』側になると思うのです。何かを大きく訴えなくても自分たちが体現していることで、望む人材が自然と集まり、輪が広がっていくと良いなと思います。

―それでは最後に、永野さんにとって「働く」とは?

「楽しく生きる」ことがイコール「働く」になると良いな、と。今は、仕事や職場を作ることに責任を持つ立場で、それらを常に考えている状態ですが、私はそれを『生かされている』と感じます。仕事に対して「楽しい」と感じるところや、モチベーションは人それぞれだと思いますが、働いてくれるスタッフには、仕事中を『良い時間』として過ごしてほしいと思います。


この記事に関するお問い合わせ先

総合政策部 地方創生課

〒886-8501
宮崎県小林市細野300番地 小林市役所 本館3階

電話番号:0984-23-1148
ファックス:0984-23-6650
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