Bridge the gap

更新日:2022年06月13日

株式会社 BRIDGE the gap 代表取締役 青野 雄介 氏

委託事業と民間事業の融合。地域活性化の礎を築く

—かっこいい社名ですね。何をされているのですか?

業種は勝手に「地域商社」と言っています。

事業を通じて地域活性化を実現出来ることなら、何でもやります(笑)。

小林市では、業務委託である「TENAMU交流スペース」、「小林市コワーキングスペースTENOSSE」、民間事業であるフレンチ居酒屋「BISTRO HINATA」、ゲストハウス「GUEST  HOUSE HOTARU」、小売店や一般の方向けに食材販売をする事業「ニシモロ産直便」、そして隣のえびの市では「アウトドアステーションえびの」の業務委託という6つの事業を行っています。

—色々なことをされていますね!起業のきっかけは?

私が地域おこし協力隊として赴任して2年目に、「TENAMU交流スペース」の業務委託の話をいただいたのがきっかけです。その次の年に「小林市コワーキングスペースTENOSSE」の業務委託を受け、その後、民間事業をスタートさせました。

—委託事業に食事業、と幅広いですね。

地域活性化の実現には大きく三つが必要と考えています。

一つ目は、地域の中のヒト・モノ・カネを循環させる。

二つ目は、外からヒト・モノ・カネを取り入れる。

三つ目は、地域の中で人が繋がり、刺激し合って社会関係資本を作っていきながら、何かが生まれやすい素地を作っていく。

この三つにアプローチする事業が一通り揃ったというところです。

—なるほど。これから本格的に地域活性化に取り組んでいかれるのですね。その上で、課題などありますか?

「BISTRO HINATA」や「GUEST HOUSE HOTARU」のように、外からの人に来ていただいてある程度安定してくる事業を行っている中で、外から人を呼び寄せる力がまだ弱いなと感じています。

西諸全域で考えると、一般的に言われている“観光”と、それ以外の何かしらの“魅力”を求めて、外から人が訪れるという流れをもう少し強くしていく必要があるのではないかと考えています。

そこを、事業を通じて何とかしたいと思っています。

チャレンジが地域活性化に繋がる。「楽しい」を創り続ける地域商社

—青野さんの考える「地域活性化」とは?

地域活性化の定義は人によって様々だと思いますが、当社が目指したいのは「続いていく」が前提です。

続くと言っても、歯を食いしばり耐えながら続けていくのではなく、「楽しい」が続いていく未来です。

私たちが考える「楽しい」は、ポジティブな変化が継続的に起きていくということです。地域が、経済も含めて活性化しながら続いていけば良いなと思っています。

—地域商社として、地域とどう関わっていきたいですか?

西諸、特に小林は、食のポテンシャルが高いので、「食」をキーワードに、人が集まってくる流れを作りたいですね。そのためには、地域の至る所が盛り上がって、連結していかなければならないですし、私たちもプレーヤーになって一緒に作っていきたいです。

また、「TENAMU交流スペース」や「小林市コワーキングスペースTENOSSE」を通して生まれた「繋がり」から、何が生み出せるのかを模索し仕掛けていきながら、各々のフィールドで明確な形が見えてくることを目指しています。結果を出しながら、5年で目指しているものの骨格が見えてくる状態にしたいと思っています。

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—社員の皆さんも働きがいがありそうですね。

当社に集まってくれているメンバーは少なからず地域活性化というものに共感や関心があると思っています。

そこを軸として、自分の想いとすり合わせながら、迷いながら、みんなで進んでいるのかなと思います。

小さい会社のわりに事業が多いので、自然と誰かが何かの専任担当なんです。専任担当=責任者ということなので、それなりに責任はありますが、ある程度の意思決定を任せています。

—責任重大ですが、個々を尊重してもらえて素敵です。では、社員に望まれることは?

何かにチャレンジしてくれること自体が、会社のやってほしいことですね。

「走りながら考える」が当社の文化というか、そうならざるを得なかったというか(笑)。物事を動かして、社会から何かしらの反応をもらって、(もらった反応について)考えて、また動かして……。

結果が散々でも、帰ってきた反応を基に(経験として)積み上げていってほしいなと思っています。

地域活性化が環境問題を解決する一つの方法。実現したい未来へ向けて

—青野さんのモチベーションは何ですか?

個人としての想いは、「環境問題を解決したい」です。

その方法として「地域活性化」に辿りつき、今、そこに取り組んでいます。

環境汚染や破壊に対して、引っ掛かりを感じたり、いや~な気分になったりするんです。それを無くしたいと思ったのが原点ですね。

「環境問題」という言葉が世の中から消えて、気候変動などで人類が脅かされるというハラハラ感が無くなれば良いなと思っています。

—最後に、青野さんにとって、「働く」とは?

「自分が実現したい未来」を実現するための手段ですかね。

「働く」ということは、自分が食べていくことが大前提だと思うのですが、そのベースを作りながら、それ以上の未来を実現するために何をするかというところです。

私が仕事を選ぶ時は、その一点で考えて選んでいます。

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