東麓石窟仏(ひがしふもとせっくつぶつ)

更新日:2022年03月02日

東麓石窟仏は、野尻町中心街の東端、国道268号の道路下にある、ほぼ円形をした石窟内岩壁に高浮き彫りされた、いわゆる磨崖仏です。通称「岩ん堂薬師様(いわんどうやくしさま)」と呼ばれ今もよく祀られています。創建は鎌倉時代末期と推測されています。病気や災難を救う仏として中央正面に薬師如来が彫られ、左右に日光菩薩・月光菩薩が脇侍している薬師三尊です。さらに眷族(仏・菩薩に従うもの)として両菩薩の左右に12神将(薬師如来を守る12人の武将)を従えています。また向かって右に尼僧、左に僧が彫られ、合わせて17体の像が彫刻されています。
そもそも薬師如来は薬師瑠璃光如来とか大医王とも呼ばれ、人間の病気を癒し苦悩を除くなどの誓願を立てた如来であると言われています。この現世利益の効能が古来から人々を強く引きつけ、広く信仰されるようになりました。
このような洞窟内の高浮き彫りの磨崖仏は全国的に大変珍しく、またほとんど当初のままの姿で残されているのは、文化的価値も高いものと評価されています。

石窟内に彫られた薬師三尊の写真

種別

県指定史跡

指定日

昭和32年12月15日

所在地

小林市野尻町東麓字崎園(国道の下)

年代

鎌倉時代末期

地図

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