仲間の田の神(なかまのたのかみ)

更新日:2022年02月18日

 田の神は、五穀豊穣を祈って造られた石像で、鹿児島県から宮崎県諸県地方に分布する南九州独特のものです。田の神は小林市を代表する文化財の一つで、市内には全部で約90体の田の神が残り、年代の古い田の神が多いのが特徴です。
 仲間の田の神は享保7年(1722)に作られ、新田場の田の神(1720)に続いて県内で2番目に製作年代の古い田の神です。像の背面には「享保七壬寅 三月吉日 伝吉 清左エ門」と銘文が刻まれ、建立年代および奉納者も判明しています。仲間の田の神は僧衣立像型で、唐獅子の彫刻してある台石の上に僧衣立像、蓮葉冠の田の神は旧薩摩藩内でも唯一のもので、仏像型に近いものといわれ特に珍しいものです。建立の年代も古く、両手には指の間に何かをさせる穴が作ってあり、右手にシャモジと左手には御幣を持っていて、衣の模様も非常に美しいものです。
 田の神は市内各地に現存していますが、最近ペンキによる化粧直しが行われることが増えている中、仲間地区では、現在も年に一回ベンガラを使用した化粧直しをするなど、保存状態も非常に良い貴重な文化財であります。

木の祠の中に建っている田の神像の写真
  • 像の高さ 123センチメートル
  • 像の横幅 68センチメートル
  • 台石の高さ 31センチメートル
  • 台石の横幅 71センチメートル
  • 建立年月日 享保7年(1722年)

種別

市指定有形文化財

指定日

平成18年3月23日

所在地

小林市東方地区

地図

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教育部 社会教育課

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宮崎県小林市細野38番地1 小林中央公民館

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