永仁の碑(えいにんのひ)
永仁の碑は、旧岩瀬橋の西渡り口にあり、永仁元(1293)年に建てられた、宮崎県内で最古の碑です。この碑は自然石を用いてつくられ、寸法は高さ95センチメートル、幅30センチメートルとなっています。石碑中央上の梵字(意味:大日如来)の下に「永仁元年十二月」右に「橋勧進」、左に「除蛮災」の文字が刻まれています。
文永11(1274)年と弘安4(1281)年の2回に渡って、元の大軍が博多湾沿岸(福岡県)に来攻し、後に「元冦」と呼ばれたこの襲来は、当時の人々に大きな衝撃を与えました。鎌倉幕府は弘安4年以後20年間、全国に戒厳令をしいて外敵の侵攻に備えたとされています。永仁元年は弘安の役から12年目に当たり、永仁の碑は、岩瀬渡の交通難所が改善されたことを記念するとともに、恐ろしい外敵の侵攻が再び起こらないことを祈って建てられたものと思われます。

種別
市指定有形文化財
指定日
昭和52年4月1日
所在地
小林市堤4716-2
年代
鎌倉時代
地図
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教育部 社会教育課
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宮崎県小林市細野38番地1 小林中央公民館
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更新日:2022年02月18日