霧島岑神社雲龍巻柱(きりしまみねじんじゃうんりゅうまきばしら)
霧島岑神社の雲龍巻柱は、文献や神社に保管されている棟札から文久2年(1862)に社殿が再建された際に共に造られたものと考えられます。その様相は向拝柱(こうはいばしら)下から30センチメートル程を八角柱にし、そこから上の柱に巻き付く龍の体及び瑞雲は高浮彫りの技法が用いられ、向かって右側は口を開いた阿形(あぎょう)、左側は口を閉じた吽形(うんぎょう)となっています。他の地域の雲龍巻柱には色彩が施されているものが多いですが、本神社は白木造りであり、そのことが全体を奥ゆかしく端麗な印象を与えています。
また旧島津藩内にある他の地域の雲龍巻柱とその造りや姿などで類似するところも多く同様の建築様式のもと造立されたと考えられます。保存状態においても全体的に良好な状態を保っています。このことから霧島岑神社雲龍巻柱は、江戸時代における薩摩文化を今に伝え、当時の交流の様子や建築美術の素晴らしさを表す小林市の貴重な文化財です。
種別
市指定有形文化財
指定日
令和2年8月25日
所在地
小林市細野4937番地 霧島岑神社本殿内
造立年代
江戸時代 文久2年(1862)
地図
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宮崎県小林市細野38番地1 小林中央公民館
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更新日:2022年02月18日