小林市こども計画について

更新日:2025年03月24日

新たに「小林市こども計画」を策定しました。

 本市では、全てのこどもが、自立した個人としてひとしく健やかに成長し、心身の状況や置かれている環境等に関わらず、その権利が擁護され、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現に向けて、こども施策の取組を総合的かつ計画的に推進していくため、「小林市こども計画」を策定しました。

小林市こども計画(概要版)

小林市こども計画とは

 令和5年4月にこども基本法が施行され、市町村は、こども大綱及び都道府県こども計画を勘案して「市町村こども計画」の策定に努めることとされました。
 こども基本法とは、日本国憲法及び子どもの権利に関する条約の精神にのっとり、こども施策に関する基本理念等を定め、こども施策を社会全体で総合的に推進していくことを目的として定めたものです。
 また、こども大綱とは、こども基本法に基づき、こどもまんなか社会の実現を目指すための基本的な方針や重要事項を一元的に定めたものです。従来の「少子化社会対策大綱」「子供・若者育成支援推進大綱」「子供の貧困対策に関する大綱」を1つに束ね、一元化するとともに、さらに必要なこども施策を盛り込み、総合的かつ一体的にこども施策を進めることとしています。

 本市においては、これまでこどもを取り巻く各種支援の包括的な整備に向けた計画として「小林市子ども・子育て支援事業計画」、こどもの貧困対策に関する計画として「小林市子どもの未来応援推進計画」をそれぞれ定め、こどもとその保護者等に対する施策の推進を図ってきました。
 この度、現行の「第2期小林市子ども・子育て支援事業計画」が令和6年度末で終期を迎えることから、この機を捉え、小林市子ども・子育て支援事業計画や小林市子どもの未来応援推進計画を包含し、こども施策の総合的かつ一体的な推進を図るため「小林市こども計画」を策定しました。

本計画に包含する計画

・子ども・子育て支援事業計画
 (次世代育成支援行動計画、放課後児童対策に係る行動計画含む)

・子どもの貧困対策計画

・子ども・若者計画

・少子化対策に係る計画

計画の期間

 令和7年度から令和11年度までの5年間の計画です。

計画の対象

 この計画は、こども・若者、子育て当事者に関する施策について定めたものです。
 こども・若者、子育て当事者、そして、それらを支える人たちの計画です。

基本理念

こどもや若者の個性や意見を尊重しながら健やかな成長をみんなで支えるまちづくり

 全てのこども・若者が身体的・精神的・社会的に健康で幸せな生活の中で育ち、生きる力を育みながら、権利の主体として尊重され、個性や創造性を発揮する環境をつくり、地域とともに、こどもを生み、育てることに安心と喜びを感じることができるまちづくりを目指します。

計画の施策~基本目標~

 基本理念の実現のため、5つの基本目標を定め、関係機関等と連携・協力しながら、こども施策の総合的な推進を図ります。

 施策に推進にあたっては、「こども・若者の今とこれからにとって最もよいことについて考え、こども・若者、子育て当事者の視点を尊重し、その意見を聴き、ともに進めていくこと」を大切にしていきます。

基本目標 1 こども・若者の権利を守る

 こども・若者の権利を守り育みながら、希望を持って健やかに育つことができるよう、こどもの権利の周知・啓発を図るとともに、様々な場面でこども・若者が参画し、意見が反映できる機会づくりを進めます。
 また、こどもの権利を守るため、ヤングケアラーやいじめ、虐待等の防止対策を図ります。

(施策内容)

  1. こども・若者の権利に関する周知・啓発や教育
  2.  こども・若者の社会参画・意見反映
  3. 児童虐待防止対策の推進
  4. ヤングケアラーへの支援
  5.  いじめ防止対策の推進

基本目標 2 ライフステージに応じて切れ目なく支える

 全てのこどもが健やかに育つよう、ライフステージに応じて、こども・若者、そして子育て家庭に寄り添い、切れ目のない包括的な子育て支援を推進します。

(施策の内容)

  1. 安心できる相談支援体制と情報発信の充実
  2. 母子保健及び健康づくりの充実
  3. こども・若者の健やかな心身の育成

基本目標 3 こども・若者と子育て家庭を支える

 それぞれのライフステージで成長するこども・若者が、様々な遊びや学び、体験等を通じて成長できる場所や活動機会を提供するとともに、保育所や学校、地域等が連携し、こどもの安全と健やかな育ちを支援します。

(施策の内容)

  1. 質の高い教育・保育の提供の充実
  2.  多様な遊びや体験活動の充実、居場所づくりの推進
  3. 家庭や地域のつながりによる子育て支援と教育力の向上
  4. こども・若者の安全と安心の確保

基本目標 4 困難を抱えるこども・若者や家族を支える

 困難を抱え、支援を必要とするこども・若者、子育て家庭の悩みや不安を包括的に受け止め、家庭や学校、地域、関係機関が連携しながら、希望する生活を選択できように適切な支援に努めます。

(施策の内容)

  1. 発達に支援が必要なこども・若者を対象とした施策の推進
  2. ひとり親家庭に対する自立支援の充実
  3. こどもの貧困の解消に向けた対策
  4. 悩みや不安を抱えるこども・若者やその家族への支援

基本目標 5 若い世代の安定した生活基盤を支える

 こども・若者が希望する将来を実現することができるよう、こども・若者の意見を踏まえながら、出会いの場から、結婚、妊娠、出産、就労及び住まいまで総合的な支援を行います。

(施策の内容)

  1. 若者の就職・結婚・子育てへの社会全体での支援
  2. ともに協力しながら働き・子育てできる社会の推進

子育て支援事業の実施

 幼稚園や保育園などの教育・保育施設、利用者支援事業や放課後児童健全育成事業などの地域子ども・子育て支援事業について、現在の利用状況や今後の利用希望などを踏まえた「量の見込み」と「確保方策」を定め、必要なサービスを提供していきます。

計画の点検・評価

 本計画に基づく施策を推進するために、毎年、PDCAサイクルに基づき、進捗状況の評価を行い、適切な進行管理を行います。
 また、「小林市子ども・子育て会議」において、施策や事業の進捗状況の点検・把握を行うとともに、こども・若者、子育て当事者の意見を聴取する機会を積極的に設け、こども・若者、子育て当事者を取り巻く環境の変化も捉えながら、施策や事業の見直し・改善を適切に行っていきます。

計画策定に向けた取組(策定経過)

 計画の策定にあたっては、こども、その保護者、若年層を中心とする市民、関係団体、庁内関係課に調査を実施したほか、小林市子ども・子育て会議、こどもを対象としたワークショップ(グループ学習)、パブリックコメントの実施等を通じて、幅広い意見を反映させた計画策定に努めました。

策定経過
時期 内容
令和6年5月 第1回小林市子ども・子育て会議(計画概要、策定スケジュール等の説明)
令和6年6月 中高生対象の研修・ワークショップ※
令和6年7月~8月 市民アンケート等調査
令和6年7月 中高生対象のワークショップ※
令和6年7月 議会に説明(計画概要、スケジュール等)
令和6年7月 庁内計画策定会議
令和6年8月 小中学生対象の「こども議会」※
令和6年9月 第2回小林市子ども・子育て会議(素案協議)
令和6年11月 第3回小林市子ども・子育て会議(素案協議)
令和6年11月 小林市総合教育会議(こども施策に係る意見交換)
令和7年1月 議会に説明(素案)
令和7年1月~2月 パブリック・コメントの実施
令和7年2月 第4回小林市子ども・子育て会議(最終案協議)
令和7年3月 計画の決定、公表

※ワークショップの取組内容や意見等は、計画本編の「資料編 2 こども・若者の意見聴取の取組(108ページ)」に掲載しています。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 こども課

〒886-8501
宮崎県小林市細野300番地 小林市役所 本館1階

電話番号:0984-23-1278
ファックス:0984-24-5063
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