受動喫煙を防止しましょう

更新日:2025年10月01日

【受動喫煙とは】

タバコを吸っていないのに、タバコの煙を吸わされることを受動喫煙と言います。喫煙者が吸っている「主流煙」だけではなく、タバコから立ち上がる「副流煙」や喫煙者が吐き出した「呼出煙」(図1)にも、多くの有害物質が含まれています。

図1  たばこマン

【受動喫煙の健康被害】

タバコには、ニコチンやタールなどをはじめとした、非常に多くの有害物質が含まれています。(図2)また、主流煙よりも副流煙の方が、有害物質を多く含んでいることがわかっています。(表1)

図2 たばこの有害物質.
表1 主流煙と副流煙に含まれる有害物質の含有量

タバコに含まれる有害物質は、身体にさまざまな悪影響を及ぼし、病気を引き起こします。

受動喫煙によってリスクが高まる病気として、肺がんはもちろんのこと、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)、脳卒中、乳幼児突然死症候群が挙げられます。この4疾患について、日本では年間約1万5千人が受動喫煙によって死亡しており、健康への影響は深刻です。

その他にも、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や胎児発育不全なども受動喫煙と関係する可能性がある病気として挙げられます。(図3)

図3 受動喫煙と関連のある病気

特に、妊婦や胎児、子どもへの受動喫煙は危険です。

妊娠中の喫煙はもちろんのこと、受動喫煙も、妊娠合併(自然流産、早産、子宮外妊娠)の危険性を高めます。また、生まれてくる子どもの低体重(図4)、出生後の乳幼児突然死症候群の危険性も高め、妊娠中だけではなく、生まれてくる子どもの健康にも悪影響を与えます。

図4 喫煙と低出生体重児の関係

【三次喫煙(サードハンド・スモーク)】

タバコを消した後に、その場に残った残留物から放出される化学物質を吸入することを三次喫煙と言います。

特に、乳幼児などは部屋で過ごす時間が長いため、三次喫煙による影響が懸念されています。

三次喫煙が発生しやすいのは下記のような場所です。(図5)

図5 三次喫煙が発生しやすいのは?

注意していても受動喫煙のリスクは消えません。下記(図6)の場所で喫煙していませんか?

図61 喫煙場所と受動喫煙のリスク

【望まない受動喫煙を防ぐ取組み マナーからルールへ】

望まない受動喫煙を防止するため、2020年4月に「健康増進法の一部改正する法律(平成30年法律第78号)」が全面的に施行されました。

改正の趣旨
基本的なルール

改正内容について、詳しくはこちらをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 健康推進課

〒886-0007
宮崎県小林市真方89番地1  小林市保健センター2階
電話番号:0984-23-0323
ファックス:0984-23-0325
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