畑地かんがい事業について
畑地かんがい事業の目的 (なぜ畑かんが必要か)
西諸地区(小林市)の気候は、年平均気温約16度、年平均降水量約3,000ミリメートルと温暖多雨であるものの、降雨が梅雨期と台風時に偏っています。また、地力に乏しい火山灰土壌であり、畑地かんがい施設が未整備のため農業用水のほとんどを天水に頼っています。
このため、地域の農業振興を目的に畑・水田への天候に左右されない安定水源確保を図るため、大淀川水系岩瀬川に浜ノ瀬ダムを築造し計画的な水利用を図るとともに、末端かんがい排水施設、区画整理等の基盤整備を行い農業生産性の向上と農業経営の安定を図るものです。
西諸地区畑地かんがい排水事業の概要
受益面積
関係市町 | 水田 | 普通畑 | 樹園地 | 計 | 関係農家数 |
---|---|---|---|---|---|
小林市 | 290ヘクタール | 1,340ヘクタール | 120ヘクタール | 1,750ヘクタール | 2,815戸 |
小林市野尻町 | 200ヘクタール | 610ヘクタール | 30ヘクタール | 840ヘクタール | 1,203戸 |
えびの市 | 40ヘクタール | 550ヘクタール | 40ヘクタール | 630ヘクタール | 1,416戸 |
高原町 | 0ヘクタール | 890ヘクタール | 40ヘクタール | 930ヘクタール | 1,216戸 |
合計 | 530ヘクタール | 3,390ヘクタール | 230ヘクタール | 4,150ヘクタール | 6,650戸 |
受益地
西諸地区畑地かんがい事業の受益地は、農業振興地域に指定された農地である必要があります。
西諸畑地かんがい事業のしくみ
西諸地区畑地かんがい事業は、農林水産省がダムからファームポンドまでの水路等を整備し、宮崎県がファームポンドから畑地等までの水路や散水施設を整備しています。国営事業で整備している水路には、幹線水路(太く幹にあたる水路)5路線と幹線水路から各地区のファームポンドへ送水するための支線水路(幹から伸びる枝状の水路)があります。
国営事業の実施状況
国営事業の内容
事業名 | 整備対象施設 | 計画 |
---|---|---|
西諸 (一期) | 重力式コンクリートダム | 堤高62.5メートル 堤長183.0メートル 有効貯水量750万立方メートル |
西諸 (二期) | 水路 | 幹線62キロメートル 支線55キロメートル |
西諸 (二期) | ファームポンド(貯水槽) | 27ヶ所 |
西諸 (二期) | 揚水機場 | 9ヶ所 |
県営事業の実施状況
県営事業は、県営畑地帯総合整備事業を主体に畑地かんがい3,620ヘクタール、水田用水改良530ヘクタール、区画整理2,600ヘクタールの整備を行う計画となっております。令和3年度までに43地区(2,280ヘクタール)に着手しており、そのうち、完了地区が15地区(994ヘクタール)、実施中の地区が28地区(1,286ヘクタール)となっております。
この記事に関するお問い合わせ先
経済建設部 農業振興課
〒886-8501
宮崎県小林市細野300番地 小林市役所 本館2階
電話番号:0984-23-0300
ファックス:0984-23-0334
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更新日:2022年02月18日