計画小林市農林水産業振興基本計画計画と目的(背景と趣旨) 農林水産業は、私たちや次世代の生命(いのち)を守り育む産業であり、長期的視点で振興を図ることは、現代社会に生きる私たちに課せられた重要な使命といえます。また、「癒し」の空間が求められている今、魅力ある農村地域の形成は、都市住民、農村住民にとっても大きな関心事となりつつあります。 一方、農林水産業は、農業の担い手不足や高齢化、遊休農地の増加、輸入農畜産物の増加などから厳しい環境におかれ、問題解決への早急な取り組みを必要とする課題もたくさんあります。さらに地球環境問題や食料品の安全性に対する強い問題関心の高まりなどをふまえると、農林水産業のあり方も転換期を迎えているといってもいいでしょう。 こうした趨勢のもと、宮崎県においては「新しい宮崎県農業・農村振興長期計画」(平成17年3月)が策定され、この中で多種多様な農業・農村振興のビジョンが描かれています。今後は、この計画をふまえた上で、それぞれの地域の個性や特長を活かした計画策定が望まれており、市町村独自の農業・農村振興策を講ずることも重要な課題となるでしょう。 また本市を含む近隣3市町(小林市、高原町、野尻町)においては、農業に対する課題に地域ぐるみで対応する目的で、「きりしま農業推進機構」が設立され、「地域営農システム」づくりが進められています。現在、各市町には、行政、JA、農業団体、農業者、消費者を構成メンバーとする「営農センター」がおかれ、集落営農を推進する取り組みを中心に着手されています。農業をめぐる諸課題に対して、地域が一体となって対応するあり方は、県内でも先進的な取り組みとして注目されており、また特に西諸県地域の中核的役割を担う本市に対して、農業、農村振興をする上でのリーダーシップが求められていることはいうまでもありません。 このような背景をふまえ、この度、農林水産業を振興するための本市の体系的な考え方を示した「小林市農林水産業振興基本計画」を策定いたしました。この計画は、行政としての役割や進むべき方向性を明確にし、これから取り組むべき課題を市民や農業者の方々に知っていただくことを大きな目的としております。なお本計画には、関係者や農業者の方々を対象に行ったアンケート調査・ヒアリング調査結果や庁内関係各課に属する横断的な構成メンバーによる会議で論議を重ねてきた内容が反映されております。 さらに、本計画に描いた青写真を実際に実現していく段階で展開すべき具体的施策を示したものとして、アクション・プラン(実施計画)をあわせて策定いたしました。 計画の性格- 本計画は、本市における農林水産業の現状と課題をふまえ、農林水産業を振興するための基本的方向性を示したものです。
- 本計画は、第四次小林市総合計画を上位計画とする農林水産業分野についての個別計画です。また宮崎県における「新しい宮崎県農業・農村振興長期計画」との整合性を図りつつ、本市の農林水産業の振興策を示しています。
- 本計画に示した施策を実施するためにアクション・プラン(実施計画)もあわせて策定しています。また計画の実施にあたっては、市民、関係団体、農業者の連携のもとに進めてまいります。
計画の構成本計画は、農業・農村進行を図るための基本的な方向性を示しており、次の3つの基本目標を示しています。 | 基本目標 I | 活力ある農林水産業を推進するための人づくりを進めます | | 基本目標 II | 地域の特長を活かした産地づくりを進めます | | 基本目標 III | 人と環境にやさしい農林水産業を進めます |
計画の体系集落営農など地域ぐるみの取り組みを推進し、元気な農林水産業の振興をめざします。 (1)活力ある農林水産業を推進するための人づくりを進めます- 意欲ある担い手、経営体の育成
- 農林水産業における後継者や新規就農者に対する支援
- 生産組織・農業法人の育成
- 高齢者農業の支援
- 生産・経営における男女のパートナーシップの確立
- 農業者・各種組織・機関ネットワーク化による地域営農システムの構築
- 農業者・市民・行政の協働による農林水産業の振興
- 食農教育を通じた農林水産業・農林水産物に対する意識啓発
(2)地域の特長を活かした産地づくりを進めます- 農地の利用集積の推進
- 農業機械の共同化の推進
- 農業生産にかかる基盤整備の推進
- 産地ブランドの確立
- 家畜防疫対策の確立
- 売れるマーケティング手法の確立
- 地産地消の推進
- 豊かな資源を活かしたツーリズムの推進
(3)人と環境にやさしい農林水産業を進めます。- 安心・安全な食料基地づくりの推進
- 環境に配慮した農業の振興
- 農業・農村の多面的機能の発揮
- 環境に配慮した森林の整備
- 豊かな河川環境の整備
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